2012年7月アーカイブ

DSC05199.JPG  護憲ネットワーク北海道主催の講演会が、「沖縄ー普天間ー辺野古の今!」と題して7月15日(日)、札幌市教育文化会館を会場に参議院議員で沖縄社会大衆党委員長の糸数慶子さんを招いておよそ100人の参加者を結集して行われました。                            

 糸数さんは、1947年沖縄県読谷村で生まれ「平和バスガイド」として活躍した後、沖縄県議を3期勤め、2004年7月の参議院選挙で全野党共闘の力で初当選しましたが、2006年の知事選に出馬し惜敗、2007年の参議院選で再選され現在に至っております。                       

 読谷村には、1945年4月1日にアメリカ軍が上陸したため一家は名護・辺野古の山中を逃げまどいましたが、その間、食糧不足=栄養失調のため糸数さんの「生後7日目のお姉さん」と「3歳のお兄さん」を相次いで亡くされました。この沖縄戦の一家の悲劇を糸数さんが聞かされたのは、亡くなったお母さんの一周忌でした。糸数さんのお子さんが三歳の時でもあり、その衝撃は大きく、「平和ガイド」にいっそう打ち込むことになったそうです。                                     

 沖縄社会大衆党は、結党62年となりますが、その理念にもあるように「平和憲法を擁する日本に復帰すれば沖縄は変わる。」と信じていたが、逆に沖縄を取り巻く環境は酷くなるばかりです。アメリカ軍人・軍属が引き起こす交通事故・女の子に対するレイブ事件など事件・事故が絶えず、その数は他国の米軍基地よりも2倍も多いというアメリカ側のデーターも明白になっているのです。それにも関わらず日米地位協定のために裁判にかけることも出来ないまま今日を迎えています。            

 本年1月国会議員・県会議員・市町村議員で団を結成して訪米し、基地の実態を訴えた。その結果アメリカ側にも海兵隊のを無くしても良い、辺野古に移転は困難であると明言する人もいたし、アメリカの環境基準を適用すれば建設できない環境でも沖縄では建設されています。              

 オスプレイの配置計画は、4年前にアメリカ側から日本政府に通告されていたのに公式には認めません。政府は、沖縄県民の総意を無視し続けている。「オスプレイ配備反対県民集会」を8月5日に開催するために準備を進めています。                                             

 沖縄振興特別措置法によりこれまで約9兆円が投入されたが、実際は全て本土のゼネコンに吸い取られてしまうので地元沖縄には何の利益ももたらしていません。全く「植民地的政策」と、言わざるを得ません。「沖縄県は経済的に自立できないので、基地に依存するだろう。」という目論見が見え隠れしています。今年度は、初めて2900億円が県に一括交付されましたが、県内世論は辺野古移設への懐柔策ではないかと危惧しています。                               

 日本は、平和憲法を持っているがないがしろにされています。沖縄は差別されています。日本は、どこに向かっていくのか。本当に安心して暮らせる国を作っていかなければなりません。                                   

 会場からの質問「北海道民に何ができるのか?」                                  「平和を発信する人に投票して欲しい。民主党政権になってからも宇宙基本法、尖閣諸島問題、先島などへの自衛隊駐屯問題などタカ派的な動きが続いているので、地元の議員の国政報告会などで是非質して欲しい。」                                

 沖縄戦での北海道出身の戦死者数は1万人で、これは地元沖縄県人に次ぎ2番目の多さです。沖縄戦での沖縄県民とアイヌの人々に対する差別問題も良く知られています。これからも沖縄と北海道の連帯を深めて生きたいと考えます。                     

 糸数慶子さんは、地元でのスケジュールの関係で講演終了後直ちに沖縄に向かわれました。ご多忙な中を本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。