2015年12月アーカイブ

『戦争法制撤廃と改憲阻止を実現するために!』

12・12護憲ネットワーク北海道講演会

 12月12日(土)14時より、札幌市教育文化会館301号研修室を会場に総会に引き続いて、結城洋一郎さん(小樽商大名誉教授)を招いて「戦争法制撤廃と改憲阻止実現のために!」と題して講演会を開催しました。

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 結城さんは冒頭にドイツやイタリアでは、第二次世界大戦の反省から戦争を支えたナチスをはじめとした戦犯を追放し現在に至るもその行方を追及して います。しかし、日本では戦争を支えた官僚がその責任を追及されることなくその地位を保障され行政執行に当たったことが現在に影響を与えていると指摘され ました。

 最初に「憲法9条関連主要事項年表」によって戦後70年の9条改悪の歴史を明らかにしました。

 1997年の日米「新ガイドライン」締結により地理的概念が取り払われ、99年の「周辺事態法」、「国旗・国歌法」、「通信傍受法」、「改正住民 基本台帳法」、「船舶検査法」などが小泉内閣によって成立され、軍事・内政の大転換が強行されたことにより国民ひとり一人の日常生活全般の管理が容易に なったことが問題であると訴えました。

04年の「国民保護法などの有事関連7法及び3条約は国家総動員令と同様な内容であり、自衛隊に必要な物資や輸送機関の徴用・徴発権が確立しており、反対する国民の逮捕権をも有している恐るべき悪法であったと改めて指摘しました。

 本年4月27日の政府間合意が成立した「新ガイドライン」の再改訂により、「共同作戦所」が共同調整所となってアメリカ軍に自衛隊が戦力として一体化したと指摘されました。

 その後、

 (一)非武装平和原則の変質過程、
 (二)安保法制整備法案の要点、
 (三)「日米ガイドライン」の変遷と新たな「新ガイドライン」、
 (四)安保法制・集団的自衛権に関するトピックス
と詳細に問題点を指摘されていました。

 集団的自衛権への質的転換を図る理由とされた「存立危機事態」は安倍政権が作り出したものでありマスコミを含めて浸透させようとしたが周知の通り国民の理解を得ることができなかった。

 「日米ガイドライン」は安保条約の補強であり、79年「日本有事」への対応、97年「周辺事態」への対応、今回の「切れ目のない」「グローバルな」対応など強化されており、平時から今からやるということであり、

1、協力措置として情報収集、警戒監視及び偵察招集、 2,防空及びミサイル防衛、 3、海洋安全保障。 4,アセット(装備品等)の防護、 5,訓練・演習、 6,後方支援、 7、施設の使用

など全般にわたっていたと指摘されました。

 日本弁護士会の会長声明から、「戦争をさせない北海道を作る市民の会」発足までの反対運動の経過を示しながら、憲法論争は政策論争であり、「戦争に行く」ことを許すか否かであることを再認識し、<発動させない><廃案>にするしかないと強く呼びかけられました。

 また、安倍首相の言論は9条批判を超えており、知性・品性に欠け言葉を換えて意味をずらす・ごまかすなど言葉が通じないことから選挙で反撃するしかないと強調されました。

 上田前札幌市長と共に「戦争をさせない北海道を作る市民の会」発足の呼びかけ人としての経過に触れながら、<廃案>を実現するためには「戦争法」 反対の全野党が一丸となって自公政権とたたかわなければ勝利できないことは明白であると指摘し協力を呼びかけながら締めくくられました。

 全体を通して、詳細なレジメに沿って問題点を明白にしてくれましたので参加者の理解は深まったと考えております。講師の結城先生の熱い気持ちが参加者の心を揺さぶったと確信します。質問にも丁寧に答えていただきました。

 『一人ひとりは、得意・不得意がありできる事は限られていますが、それぞれの立場・考えを尊重しながらあきらめることなく、政治という根本を変える努力を重ねましょう。』という結城先生の言葉を結びとして報告に代えさせていただきます。

講演会参加者アンケートより

  • 何をおいても「戦争」を止めるためにただ一点で『連帯』を!・・・南区Hさん ・どうしてこんなわかりやすいことが通じないのでしょう。・・・?区?さん
  • 「法規範の破壊」と共に「教育への介入・支配」「報道への介入・支配」「地方自治の否定」等々、現政権の攻撃は、強固です。それらのどれ一つをとっても見逃すことができないと思います。
  • 小さな変化にも「目くじら」をたてなければならないでしょう。・・・東区 Kさん
  • 熱い話で勉強になりました。自分の考えをしっかり持ち、それを主張できる力を持たないといけないなと思いました。・・・?区?さん
  • 大 変わかりやすい講演でした。やはり、結城洋一郎さんでした。講師の構え・姿勢が立派であると思います。資料NO、1~NO9をきちんと作成してくれまし た。逆に考えると小生の出席にあたっての気持ちー決意はどうで?あったのか等を反省すべきであると思います。・・・T区Mさん
  • 明確で詳細な講演に感動しました。・・・S村?さん