2017年1月アーカイブ

新年講演会

「南スーダンPKO自衛隊派遣問題を考える」

~現地南スーダン駐在からの報告~

 昨年、南スーダンPKOに派遣されている自衛隊に対して、憲法

違反の「駆けつけ警護」と「宿営地防衛」の新任務付与が強行され

てしまいました。

 憲法が禁ずる武力行使への道そものです。

 憲法施行70年を迎える今年、自衛隊の新任務付与の問題点と

今後の憲法を巡る動向を踏まえ、南スーダンの実際の情勢と自

衛隊派遣や新任務が必要とされているのかなど、現地で支援活

動に従事し現場を最も熟知している今井高樹さんの一時帰国に

あわせて、今回緊急企画として開催いたします。

 皆様のご協力を宜しくお願い致します。

         講 演 会 次 第

演題 「南スーダンPKO自衛隊派遣問題を考える」

      ~現地南スーダン駐在からの報告~

講師 今井高樹さん

    (日本国際ボランティアセンタースーダン事務所代表)

日時 1月25日(水) 18:00~20:00

会場 札幌市教育文化会館 3階 研修室305

 (札幌市中央区北1条西13丁目 電話011-271-5821)

参加費 資料代として500円を申し受けます。

☞☞今井高樹さんのプロフィー

 日本国際ボランティアセンター(JVC)スーダン駐在スタッフ現地代表

 会社員生活のかたわらJVCの活動にボランティアとして関わる。

2004年に会社を退職、アメリカの公立小学校にインターンとして

勤務した後、2007年よりJVCスーダン現地代表。スーダン南部自

治体(現南スーダン)ジュバに3年にわたり駐在。2010年よりスー

ダン(北部)の南コルドファン州に移動。2011年の紛争勃発後は、

首都ハルツームに駐在する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

  11月 6日、札幌市教育文化会館を会場に「戦争をさせない

1000人委員会」事務局長・内田雅敏弁護士を招いて『安保法

制違憲訴訟は三つの共闘』~安保法制違憲訴訟の現状と展

望~と題して講演会を開催しました。

 違憲訴訟に入るに先立って、憲法前文や各条文、日中共同

宣言、ポツダム宣言、カイロ宣言の内容について述べ、特に

72年日中共同宣言の内容の重要性について説明した。

72年当時の中国は覇権主義を批判しており現在の動向とは

異なっていることに注目し、中国に求めるべきと述べた。

  「安保法制」の強行採決の理由として「安全保障を巡る環

境の変化」を取り上げていたが、先の田中内閣日中共同宣言

意向も2008年福田内閣による日中共同声明においては、「戦

略的互恵関係」の包括的推進を謳っていた。

 2012年の石原都知事による尖閣列島領土化問題では、ポ

ツダム宣言において日本の領土は4島とされており、日中共

同宣言において棚上げになっきたものを一方的に領土とした

ために日中間は険悪になった。

 2013年には 安倍首相の靖国神社参拝により中国をは

じめとするアジア各国との関係が悪化したのであり、第一次

安倍内閣以降の安倍政治が環境を変化させたのです。

 「拉致問題」・ミサイル打ち上げなども含めたマスコミ報道

に煽られて変化の内実を見失っているので丁寧に説明する

とともに「敵視政策」ではなく、どうしたら中国をはじめとする

アジア各国との緊張緩和ができるかを訴えることが必要であ

るとも強調しました。

 安保法制違憲訴訟は東京を始め全国各地で起こされてい

るが、これまで指摘されてきたように

①集団的自衛権行使容認の閣議決定は立憲主義の否定で

あり、

②内閣法制局長官の首のすげ替えは法の支配の否定である。

③法案提出以前に米国に裁決時まで約束したこと

④強行採決は議会制民主主義の否定であることなど多岐に

亘る問題を抱えていたことです。

  「安保法制強行採決」に先立って秘密保護法の制定・施

行があり、武器輸出を国家戦略として決定して実行しており、

言論の自由に対する攻撃があり、米軍と自衛隊の一体化の

促進として日米共同部が創設され、沖縄の米軍基地強化が

図られており、南スーダンPKO派遣強行などが安保法制と

関連してどのような社会を招来させるのかを想像力をかき

立てることが重要と指摘しました。


  安保法制違憲訴訟は全国で行われている「戦争をさせ

ない総掛かり行動」とともに最も重要なたたかいであり、訴

訟では具体的事件性を明確にして争う必要があります。

現在問われているのは我々が憲法前文2節の<平和的生

存権>を憲法9条2項、<武力を保持しない交戦権の放棄>

や11条<基本的人権>そして憲法13条<幸福追求権>

との関連で具体的にどのように侵害されるのかを明白にし、

権利として確立させなければなりません。

 現実に安保法制により、「武力の行使」が行われようとし

ており、前述したように戦争の準備行為が促進されている

中で我々市民の生命、自由が侵害され又は侵害の危機に

さらされており、あるいは、テロなどの被害や恐怖にさらさ

れようとしていることを具体的に明らかにすることです。

 我々市民一人ひとりにとって、かけがえのない人生を懸

命に生きる一個の人間としての尊厳と誇りに関わる問題

であるのです。


  まとめとして、「安保法制」とのたたかいは、演題のよ

うに<3つの共闘>であることを述べました。

 つは、先の第二次世界大戦で犠牲になったアジア

2,000万人と日本310万人の思いを引き継ぎ共闘す

ることです。

 2つは、子どもや孫達、そして次世代の子ども達の未

来との共闘です。

 3つは、中国や韓国などのアジアの人々との共闘です。

 内田さんは、雪害の関係で遅れて参りましたが、約80

分に亘ってよどみなく話してくれました。感謝・感激です。